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【BCP】防災・事業継続計画担当者必見!バックアップ回線の活用法とは?

こんにちは。TD衛星通信システムの高橋です。

BCP(事業継続計画)や防災の面で重要視されている、『バックアップ回線』。DX化の進む現在では、いざという時の対策もインターネット回線がなければ不自由になってしまうケースが多々あります。
しかし、防災担当者やBCP策定にあたり、
「バックアップ回線が必要なのはわかっているけれど、
  どのように導入・活用すればいいのか分からない…」

という悩みをお持ちの方も多いと思います。

ここでは、実際に衛星回線をどのように導入・活用していくのか、具体的事例も挙げながらご紹介したいと思います。自社に合わせた導入・活用方法がどのようなものになるのか、ご検討の材料になれば幸いです。

衛星回線の活用方法とは?

バックアップ回線として多く導入される衛星回線ですが、漠然と『災害時でも使える』という認識があっても、どのように活用していいかお悩みの担当者様もいらっしゃることと思います。ここでは、衛星回線を企業の防災やBCP(事業継続計画)にどのように活用するかご説明いたします。

1. 情報収集用のインターネット回線として

衛星回線は光回線などと同様に、通常のインターネット回線として利用することができます。
災害時や通信障害時には、情報収集が非常に重要な要素になります。しかし、インターネットが普及した今だからこそ、それ以外での情報収集が難しくなっている面もあります。例えば、ラジオ配信や防災放送では聞き逃し・書き取り間違いなどのミスが想定され、アナログな人to人の情報伝達では伝え間違いなどのミスが発生する可能性があります。
バックアップの衛星回線を活用することで、ブラウザやSNSを利用した情報収集が可能になります。

2. 連絡手段として

現在では、スマートフォン(携帯)やSNS、ZoomなどのWeb会議ツールが連絡手段として広く普及しています。しかし、災害時の回線破断や輻輳などにより非常時には使えないことも想定されます。衛星回線をバックアップとしてWi-Fi、社内ネットワークに活用することで、普段と変わらない方法で他自社拠点や外部、取引先、公的機関などと連絡を取ることができます。
また、衛星回線を活用した電話も使用可能です。衛星IP電話では、実際に電話番号(050番)を持ち、通常の固定電話と同じ感覚で使用することができます。非常連絡先として他拠点・重要顧客などに登録しておくことで、普段と同じ感覚で電話を利用することができる他、医療機関への緊急連絡などにも活用することができます。

3. DX化した防災・BCP対策用の回線として

様々な場面で進む、DX(デジタルトランスフォーメーション)化。防災・BCPの分野でも例外ではなく、安否確認システムや情報収集用のシステム、全社で活用中のクラウドグループウェアなど、デジタルな方法での対策が広く行われています。 しかし、災害時には回線の破断・輻輳などによりインターネット回線そのものが繋がらなくなるというリスクを孕んでいます。DX化した防災・BCP対策をより確実に活用するためのリスク対策として、衛星回線を活用することができます。

4. 自社システム(サービス)の維持のため

例えば、災害時であっても落としてはならない(インターネット回線に繋がっていなければならない)システムやサービスがある場合、バックアップ回線として衛星回線を活用することが考えられます。
また、一時的に主要なサービスを停止するとしても、迅速な事業復旧のためにインターネット回線が必要になる場面も多くあります。例えば、自社のホームページに『自社の被害状況』『自社サービスの復旧予定』『従業員家族向け情報』などをアップすることにより、電話対応を劇的に減らすことができます。そうすることで、実際の事業復旧に掛ける時間・人員が増え、復旧速度向上に繋がります。

ここでは主な活用法を挙げさせていただきました。
衛星回線の特徴である『災害時でも繋がるバックアップ回線でありながら、通常の回線と同じ感覚で使用できる』という利点を生かすことで、企業それぞれに合わせた防災・BCPへ柔軟に活用することができます。

既存回線との兼ね合い

バックアップ回線として活用する場合、普段使用しているメイン回線との切り替え方法が課題になります。ここでは、どのように衛星回線を社内ネットワークへ導入・構築するかも含め、活用例などをご紹介いたします。

1. 切り替えを自動化する場合

メイン回線が何らかの理由で切れてしまった(利用できなくなった)場合に、自動でバックアップである衛星回線に切り替える構成も可能です。
例えば、自動切換え機能の付いたルータ等をご用意いただき、通常使用している光回線のONUと衛星回線のモデムを繋ぐことで、光回線の断を感知し自動で衛星回線へ切り替えるという構成で活用いただけます。人の手を介さずに復旧できるため、スムーズに事業復旧へ移ることができます。
※衛星回線の帯域は光回線より小さいため、利用帯域をある程度制限する必要があります。

切り替えを手動で行う場合

小さな事業所や、選定された数台の機器類が使えれば良い、という場合には、手動でバックアップ回線を切り替えることも考えられます。
この場合には、実際に災害が起きた場合(BCP策定時には、BCPの発動時)の手順として、衛星回線への切り替え方法を社内に周知しておく他、情報システム部などの対応が必要になります。例えば、『サーバルームに置かれた光回線のONUから衛星回線のモデムへつなぎ直す』などの方法の他、『必要な機器を衛星回線のモデムへ直接接続する/非常用PCをモデムに繋いで置いておく』などが考えられます。

事業所の規模や回線の活用方法、情報システム部などとの兼ね合いを考慮の上、自社に合った切り替え方法を事前に構築する必要があります。

まとめ

ここでは、衛星回線を実際に導入・活用するにあたりどのような方法が考えられるかをご紹介いたしました。衛星回線は通常のインターネット回線と同じ感覚で使用できるため、自社のリスクや規模、ニーズに合わせた活用が可能です。

また、災害などの緊急時に回線が使えない場合のリスクについて下記コラムにて詳しくご紹介しています。自社のリスク洗い出しにご活用ください。

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